LED工事ナビby VANECT
住まいの電気ご家庭向け

停電したときにまず確認すること|ブレーカー・漏電・地域停電の切り分け

電気が消えたとき、原因が自宅の中にあるのか外にあるのかで対応が変わります。安全に切り分ける順序と、漏電が疑われる場合にやってはいけないことを説明します。

LED工事ナビ編集部公開 2026年8月6日時点の情報
目次
  1. 手順1: 近所を見る
  2. 手順2: 家の中の一部だけか、全部かを見る
  3. 手順3: 分電盤を見る
  4. アンペアブレーカーが落ちていた場合
  5. 安全ブレーカーが落ちていた場合
  6. 漏電ブレーカーが落ちていた場合
  7. どのブレーカーも落ちていない場合
  8. やってはいけないこと
  9. 備えておくとよいもの
  10. 結局どうすればいいか

突然電気が消えたとき、まず知りたいのは「うちだけなのか、地域全体なのか」です。原因によって対応がまったく違うためです。この記事では、安全に切り分ける順序を説明します。慌てて分電盤を操作する前に、順に確認してください。

手順1: 近所を見る

最初に窓の外を見てください。近所の家や街灯が点いているかを確認します。周囲も暗ければ、地域全体の停電です。この場合、自宅でできることはありません。電力会社の停電情報を確認し、復旧を待ちます。

周囲は明るく自宅だけ暗い場合、原因は自宅の中か、自宅への引き込み部分にあります。次の手順に進みます。

なお、マンションやアパートの場合は、共用部の照明が点いているかも確認材料になります。共用部も消えていれば建物全体の可能性があり、管理会社への連絡が必要です。

手順2: 家の中の一部だけか、全部かを見る

自宅だけが停電している場合、次に確認するのは範囲です。家じゅうすべてが消えているのか、特定の部屋やコンセントだけなのか。

一部だけなら、その回路の安全ブレーカー(分岐ブレーカー)が落ちている可能性が高くなります。家じゅうすべてなら、アンペアブレーカーか漏電ブレーカーが落ちているか、引き込み部分の問題です。

手順3: 分電盤を見る

懐中電灯を用意してから分電盤を確認します。スマートフォンのライトでもかまいません。

分電盤には通常3種類のブレーカーがあります。いちばん左にあることが多いのがアンペアブレーカー(契約用。地域や契約によっては無い場合もあります)、真ん中あたりにあるのが漏電ブレーカー、右側に並ぶ小さなものが安全ブレーカーです。

どれが「切」の位置になっているかを確認してください。ここで原因が絞れます。

アンペアブレーカーが落ちていた場合

家全体で契約以上の電気を使ったことが原因です。まず、使っていた電気機器のスイッチを切るか、プラグを抜きます。とくに消費電力の大きいもの(電子レンジ、ドライヤー、電気ケトル、エアコン、電気ストーブなど)を減らしてください。

そのうえでアンペアブレーカーを「入」にします。復旧したら、同時に使う機器を分散させる運用を心がけてください。頻繁に落ちる場合は、契約アンペア数の見直しを電力会社に相談する方法があります。

安全ブレーカーが落ちていた場合

特定の回路で容量を超えたことが原因です。その回路につながっている機器を確認し、使いすぎていたものを減らします。

ただし、機器を減らしていないのに落ちる、あるいは特定の機器を使うと必ず落ちる場合は、その機器の故障やショートの可能性があります。この場合、その機器を使わずに様子を見て、業者や機器のメーカーに相談してください。

漏電ブレーカーが落ちていた場合

これがもっとも注意が必要なケースです。漏電ブレーカーは、どこかで電気が漏れていることを検知して作動します。感電や火災につながる可能性があるため、原因を確かめずに使い続けてはいけません。

原因のある回路を特定する手順があります。まず、すべての安全ブレーカーを「切」にします。次に漏電ブレーカーを「入」にします。そのうえで、安全ブレーカーを1つずつ「入」にしていきます。ある1つを入れた瞬間に漏電ブレーカーが再び落ちたら、その回路に原因があります。

その回路を「切」のままにしておけば、他の部屋は使えます。ただし、これは応急処置です。原因そのもの(配線の劣化、機器の故障、水濡れなど)は解消していないため、必ず電気工事店に点検を依頼してください。

なお、雨の日や湿気の多い日にだけ落ちる場合、屋外の配線や水回りに原因があることが多くなります。この情報は業者に伝えると原因の特定が早まります。

どのブレーカーも落ちていない場合

分電盤を見てもどれも「入」のままなのに停電している場合、自宅の中ではなく、引き込み線やメーターなど電力会社側の設備に問題がある可能性があります。この場合は電力会社に連絡してください。

また、契約している電力会社のスマートメーターに異常がある場合も、この状態になることがあります。

やってはいけないこと

いくつか、避けるべき行為があります。

第一に、漏電ブレーカーが落ちる原因を確かめないまま、繰り返し復帰させて使い続けること。漏電を放置することになり、感電や火災の危険があります。

第二に、分電盤の内部の配線や端子に触れること。通電しており、感電します。ブレーカーのつまみを操作するのは通常の使用の範囲ですが、それ以上は触らないでください。

第三に、濡れた手で分電盤や電気機器を操作すること。

第四に、焦げた臭いや煙がある状態で通電を試みること。この場合は電気の使用をやめ、ただちに業者や消防に相談してください。

備えておくとよいもの

停電に備えて、懐中電灯を分電盤の近くと寝室に用意しておくと安心です。分電盤のブレーカーにどの部屋が対応しているかのラベルが貼られていない、あるいは剥がれている場合は、業者に依頼して整理してもらうと、いざというときに慌てません。

結局どうすればいいか

第一に、近所も暗いかを確認します。周囲も暗ければ地域の停電で、電力会社の情報を確認して待ちます。第二に、自宅だけなら、家全体か一部かを確認します。第三に、懐中電灯を持って分電盤を見て、どのブレーカーが落ちているかを確認します。第四に、アンペアブレーカーなら機器を減らしてから復帰、安全ブレーカーならその回路の使いすぎを見直します。第五に、漏電ブレーカーが落ちている場合は、原因回路を特定したうえで必ず業者に点検を依頼してください。復帰させて使い続けてはいけません。第六に、焦げた臭いや煙がある場合は通電せず、すぐに相談してください(2026-08-06時点の情報です)。

出典・参考

官公庁など一次情報を中心に確認しています(確認日を併記)。

LED化のお申し込み工事費・出張費・処分費コミコミ

この記事は参考になりましたか?

いただいた声は、今後の記事づくりの参考にします。

関連記事

住まいの電気ご家庭

エアコンには専用の回路が必要とされています。ブレーカーが落ちる原因の切り分け方、専用回路が無い場合の対処、200Vへの切り替えが必要なケースを整理します。

住まいの電気ご家庭

分電盤は家じゅうの電気を分けている装置で、内部の部品には寿命があります。交換を検討すべきサイン、漏電ブレーカーが付いていない古い分電盤の問題、交換の流れを説明します。

住まいの電気ご家庭

コンセントが足りず延長コードを重ねている状態は、発熱による火災の危険があります。増設工事でできること、既存回路から分ける場合と新しい回路を引く場合の違いを説明します。

住まいの電気ご家庭

電球やシーリングライトの交換はご自身でできますが、配線に触る作業は電気工事士の資格が必要で、無資格で行うと法律違反になります。どこが境界線なのかを、具体的な場面で説明します。

法令・点検

電気工事士法により、一定の電気工事は資格者でなければ行えません。なぜ資格が必要なのか、無資格工事にどんなリスクがあるのか、依頼先が資格と登録を持っているかをどう確認するかを説明します。

照明の選び方

「工事不要で差し替えるだけ」とうたう直管LEDには、製品と器具の組み合わせを誤ると発熱・発火につながる危険があります。NITEも照明器具の事故事例に注意を呼びかけています。仕組みから理由を説明します。

住まいの電気の記事

このカテゴリをもっと見る