住宅のLED化費用|シーリング・ダウンライト・キッチンの考え方
自分で交換できる場所と、電気工事士に頼む必要がある場所では費用がまったく違います。住宅でよくある照明ごとに、どちらに当たるのかと費用の目安、まとめて頼むと安くなる理由を説明します。
住宅の照明をLEDに替えるとき、最初に知っておきたいのは「自分でできる場所」と「工事が必要な場所」の区別です。この2つは費用がまったく違います。自分でできる場所なら器具代だけ、工事が必要な場所なら器具代に工事費が加わります。まずこの区別をつけてから、どこにいくらかかるかを考えます。
自分で交換できる場所
天井に「引掛シーリング」または「引掛ローゼット」と呼ばれる受け口が付いていて、そこに照明器具を回して取り付ける方式であれば、器具の交換はご自身でできます。配線に触らないため資格は不要です。リビング・寝室・和室・子ども部屋のシーリングライトの多くがこれに当たります。
電球を差し替えるだけの場所も同じです。玄関・トイレ・廊下・洗面の電球ソケットにLED電球を入れるのは、資格も工事も要りません。口金のサイズ(E26かE17か)と、調光器の有無、断熱材施工の有無、密閉器具かどうかを確認して製品を選べば大丈夫です。
この場合の費用は器具代・電球代のみです。LEDシーリングライトは部屋の広さによって数千円から数万円、LED電球は1個あたり千円台からが一般的です。
工事が必要な場所
天井から出た電線が器具に直接つながっている(直結配線)場合は、電気工事士の資格が必要な作業になります。無資格での配線工事は法律で禁じられており、施工不良は火災や感電の原因になります。
具体的には、次のような場所が該当することが多くなります。ダウンライト(天井に埋め込まれた器具)、キッチンの流し元灯、浴室・洗面の照明、ベランダや玄関の外灯、階段や吹き抜けの照明。これらは器具が直接配線されているか、専用の取り付け方法になっていることが多いためです。
費用の目安として、VANECT では器具ごとの交換を1台12,500円から、LEDダウンライトの新設・増設を9,000円からとしています(2026-08-06時点。現地の状況により変わります)。これに出張費・処分費が加わりますが、VANECT の申込サイトではそれらを含めた価格で提示しています。
ダウンライトは器具ごとになることが多い
住宅のダウンライトには、電球を差し替えられるタイプと、LEDが器具と一体になっていて交換できないタイプがあります。電球形蛍光灯を使っている古いダウンライトは差し替えが可能ですが、器具が設置から10年を大きく超えている場合は、器具ごと交換したほうが結果的に無駄がありません。
ダウンライトで注意が必要なのが、天井の断熱材です。断熱材が入っている住宅では、熱がこもらない構造の器具(SB形・SGI形・SG形など)を選ぶ必要があります。対応していない器具を使うと、熱によって寿命が縮んだり、安全上の問題につながったりします。ご自身で判断が難しい場合は、業者に確認してください。
また、ダウンライトは複数個が並んでいることが多く、同時期に設置されたものは同時期に寿命を迎えます。1個が切れたら他も近いということです。1個ずつ頼むと出張費が毎回かかるため、まとめて交換したほうが1個あたりの費用は下がります。
キッチン・浴室・洗面の照明
キッチンの流し元灯は直管蛍光灯を使っていることが多く、器具に直接配線されているタイプが一般的です。この場合は工事が必要になります。手元を照らす照明なので、明るさと演色性(食材の色が正しく見えるか)を重視して選ぶとよい部分です。
浴室と洗面は湿気があるため、防湿・防雨に対応した器具を選ぶ必要があります。一般的な室内用の器具を使うと、内部に水分が入って故障の原因になります。ここも器具ごとの交換になることが多い場所です。
まとめて頼むと安くなる理由
住宅の照明工事では、出張費と段取りの費用が台数によらずかかります。1個だけ頼んでも、10個頼んでも、この部分は同じです。したがって、まとめて依頼したほうが1個あたりの費用は下がります。
現実的な進め方は、自分で交換できる場所は自分で替え、工事が必要な場所をまとめて1回で依頼することです。事前に「どこが自分でできて、どこが工事なのか」を仕分けしておくと、依頼するときに話が早く、金額も明確になります。判断がつかない場合は、カバーを外した状態の写真を撮って業者に見てもらえば、その場で仕分けしてもらえます。
結局どうすればいいか
第一に、天井の取り付け方法を確認します。丸や四角の受け口(引掛シーリング)に器具を回して付ける方式なら、ご自身で交換できます。第二に、天井から出た電線が器具に直接つながっている場合は、資格が必要な工事です。無資格でやらないでください。第三に、ダウンライトは断熱材への対応(SB形など)を確認し、複数個ある場合はまとめて交換したほうが安く済みます。第四に、浴室・洗面は防湿対応の器具を選びます。第五に、自分でできる場所と工事が必要な場所を先に仕分けし、工事が必要なぶんをまとめて依頼すると出張費が1回で済みます。金額は2026-08-06時点のもので、現地の状況により変わります。
出典・参考
官公庁など一次情報を中心に確認しています(確認日を併記)。
- VANECT LED化工事 料金(器具交換・ダウンライト新設)(合同会社VANECT)2026年8月6日 確認
- 経済産業省 電気工事士等の資格について(経済産業省)2026年8月6日 確認
- 日本照明工業会 防災照明器具Q&A(器具の交換時期の考え方)(一般社団法人日本照明工業会)2026年8月6日 確認
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