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事務所のLED化費用|40W直管を何本替えるといくらか、明るさは足りるか

事務所でいちばん多い直管40W形の器具について、台数別の費用感と、LEDにしたときに暗く感じないための基準を説明します。JISの照度基準と、器具の配置を変えずに済ませる方法も含めて整理します。

LED工事ナビ編集部公開 2026年8月6日時点の情報
目次
  1. 台数から費用の見当をつける
  2. 暗くなったと言われないために
  3. 必要な明るさの目安
  4. 器具の配置は変えずに済むことが多い
  5. 分割して工事する場合の順番
  6. 結局どうすればいいか

事務所の照明は、天井に埋め込まれた直管蛍光灯の器具が並んでいる構成がほとんどです。1台に2本入っている「40W形2灯用」がもっとも多く、この台数がわかれば費用の見当がつきます。ただし、金額だけで決めると「暗くなった」という不満が残ることがあります。この記事では、費用と明るさの両方から考えます。

台数から費用の見当をつける

一般的な事務所では、床面積おおよそ4〜6平方メートルに1台という密度で器具が並んでいることが多くなります。ただしこれは目安で、実際は天井の高さと器具の性能によって変わります。正確な台数は、実際に天井を見上げて数えるのが確実です。

費用の目安として、VANECT では安定器バイパスの改修が1台6,000円から、器具ごとの交換が12,500円からです(2026-08-06時点。現地の状況により変わります)。仮に20台であれば、バイパスで120,000円から、器具交換で250,000円からという水準になります。これに現地の条件による増減が加わります。

一方、電気代の削減は、直管40W形2灯用(およそ100W)をLED(およそ40W)に替えた場合、1日10時間・月25日・単価31円/kWhの条件で1台あたり月およそ465円です。20台なら月9,300円、年間111,600円。バイパス工事なら1年程度、器具交換でも2〜3年程度で回収できる計算になります。

暗くなったと言われないために

LED化でよくある失敗が「前より暗い」という不満です。原因は主に2つあります。

第一に、明るさの単位を取り違えることです。蛍光灯は「40W形」というワット数で呼ばれてきましたが、LEDでは同じワット数でも明るさが違います。比べるべきなのは消費電力ではなく、光の量を示すルーメン(lm)です。製品の仕様書に記載されているので、いま使っているランプのルーメンと、候補のLEDのルーメンを比べてください。

第二に、光の広がり方(配光)の違いです。蛍光灯は管全体から広く光が出ますが、LEDは製品によって光が下方向に集中するものがあります。同じルーメンでも、机の上は明るくなる一方で、天井や壁が暗く感じられ、部屋全体としては暗い印象になることがあります。事務所では、天井や壁にも光が回るタイプを選ぶと違和感が少なくなります。

必要な明るさの目安

事務所の明るさには、JIS Z 9110(照明基準総則)という日本産業規格による推奨照度が定められています。事務室では一般に750ルクス程度が推奨とされ、会議室や受付ではそれより低い水準が示されています。作業内容によって必要な明るさが違うためです。

実際の運用では、この基準をそのまま満たすことが常に最適とは限りません。パソコン作業が中心の事務所では、画面が明るいため周囲が過度に明るいと目が疲れることもあります。ただし、暗すぎると書類が読みにくく作業効率が落ちるため、基準を大きく下回らないようにするのが安全です。心配な場合は、工事の前に照度計で現状を測ってもらい、同等以上を確保できる製品を選ぶよう依頼してください。

器具の配置は変えずに済むことが多い

「LED化すると天井の配置を変える必要があるのでは」と心配されることがありますが、多くの場合は既存の位置をそのまま使えます。安定器バイパスであれば器具本体を残すので配置は変わりません。器具ごと交換する場合も、既存の取り付け穴に合うサイズの製品を選べば、天井の加工を最小限にできます。

ただし、天井の埋め込み穴のサイズが特殊な場合や、器具が古い規格の場合は、天井材の補修が必要になることがあります。この点は現地を見ないとわからないため、見積もりの際に確認してください。

分割して工事する場合の順番

予算の都合でフロアを分けて工事する場合、順番は電気代の観点で決めるのが合理的です。もっとも長く点灯している執務室から先に替えると、その削減額が次の工事の資金になります。会議室や倉庫のように使用頻度の低い部屋は後回しでかまいません。

ただし、フロアの一部だけLEDになると、光の色が場所によって違って見えることがあります。同じフロア内は同じ色温度でそろえ、部屋単位で分けるほうが違和感が出にくくなります。工事を分ける場合も、製品の型番は最初に決めて統一しておくと、後から同じものが手に入らないという事態を避けられます。

結局どうすればいいか

第一に、天井の器具を数えます。台数がわかれば費用の見当がつきます(バイパス1台6,000円から、器具交換1台12,500円から)。第二に、明るさはワット数ではなくルーメンで比べます。いまのランプと候補のLEDの数値を確認してください。第三に、配光の違いに注意します。天井や壁にも光が回るタイプを選ぶと、事務所では違和感が少なくなります。第四に、JIS Z 9110の推奨照度を目安にしつつ、心配なら工事前に照度を測ってもらいます。第五に、分割工事の場合は点灯時間の長い部屋から進め、製品の型番は最初に統一しておきます。金額は2026-08-06時点のもので、現地の状況により変わります。

出典・参考

官公庁など一次情報を中心に確認しています(確認日を併記)。

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