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美容室・サロンの照明|鏡前の光で仕上がりの見え方が変わる

鏡前の照明は、施術の判断と仕上がりの印象を左右します。顔に影を作らない配置、髪と肌の色が正しく見える演色性、シャンプー台やレジ周りの要件を場所別に整理します。

LED工事ナビ編集部公開 2026年8月6日時点の情報
目次
  1. 鏡前がいちばん重要
  2. 演色性は妥協しないほうがよい
  3. 色温度は自然光に近い白
  4. シャンプー台は「まぶしくない」ことが最優先
  5. レジ・受付・待合
  6. LED化のときに気をつけること
  7. 結局どうすればいいか

美容室・サロンの照明は、店内の雰囲気づくりであると同時に、仕事の道具でもあります。髪の色を判断し、肌の色を見て、仕上がりを確認する。これらはすべて光の質に依存します。この記事では、場所ごとに何が必要かを説明します。

鏡前がいちばん重要

鏡前の照明で最優先すべきは、顔に不自然な影を作らないことです。

天井のダウンライトだけで照らすと、光が上から当たるため、目の下・鼻の下・あごの下に影が落ちます。この状態では肌の色が正しく判断できず、仕上がりの印象も実際と違って見えます。お客様が鏡を見たときの印象にも直結します。

解決策は、正面または左右から光を当てることです。鏡の左右に縦長の照明を配置する、鏡の上部から手前に向けて光を当てる、あるいは天井の器具を鏡側に寄せて配置する、といった方法があります。両側から均等に当てると影が打ち消され、顔が自然に見えます。

既存の店舗で天井の配置を変えられない場合、鏡に取り付けるタイプの照明を追加する方法もあります。この場合、配線が必要になれば電気工事士による工事になります。

演色性は妥協しないほうがよい

美容室では、髪の色と肌の色を正しく見ることが仕事の質に直結します。演色性の低い照明では、カラーの仕上がりが実際と違って見え、お客様が外に出てから「思った色と違う」と感じる原因になります。

平均演色評価数(Ra)は90以上を目安にしてください。とくにカラーを扱う場合、赤系の再現性が重要になります。Raの平均値だけでなく、赤色の再現性が示されている製品を選ぶとより確実です。

ここは費用より品質を優先すべき部分です。店内すべてを高演色にする必要はありませんが、鏡前とカラー剤を調合する場所だけは妥協しないほうがよいでしょう。

色温度は自然光に近い白

鏡前の色温度は、昼白色(およそ5000K)を基本にします。太陽光に近い自然な白で、髪と肌の色が正しく見えます。

電球色の暖かい光は雰囲気づくりには向きますが、鏡前で使うと肌が実際より血色よく見え、髪の色味も違って見えます。お客様が店を出て屋外で見たときに印象が変わってしまうため、判断に使う光としては適しません。

雰囲気を出したい場合は、鏡前は昼白色にして、待合スペースや通路に電球色を使うという分け方ができます。空間ごとに役割を分ければ、実務上の正確さと居心地の両方を確保できます。

シャンプー台は「まぶしくない」ことが最優先

シャンプー台では、お客様が仰向けになります。この姿勢では、天井の照明が直接目に入ります。まぶしい光が視界にあると、リラックスできません。

対策は、光源が直接見えない配置にすることです。間接照明にする、拡散カバーで光を和らげる、器具の位置をずらす、といった方法があります。明るさ自体は控えめでかまいません。施術者が手元を確認できる程度があれば十分です。

調光ができれば、施術中は暗めにして、終わったら明るくするという使い方もできます。

レジ・受付・待合

レジ周りは、金銭と伝票を扱う場所なので、手元が見える明るさが必要です。ただし店の顔になる場所でもあるため、明るさと雰囲気のバランスを取ります。

待合スペースは、雑誌やスマートフォンを見る場所です。文字が読める明るさは確保しつつ、リラックスできる色温度(温白色程度)にすると居心地がよくなります。

商品の物販棚がある場合は、商品が魅力的に見えるようスポットライトなどで照らします。ここでも演色性が効いてきます。

LED化のときに気をつけること

既存の照明からLEDへ替えるとき、美容室では次の点を確認してください。

第一に、鏡前の光の方向が変わらないか。器具を替えたことで配光が変わり、影の出方が変わることがあります。第二に、色温度をそろえること。鏡前で複数の器具を使っている場合、1台でも色が違うと顔の見え方が不均一になります。第三に、ちらつきです。長時間その下で作業する場所なので、電源部の品質が低い製品はちらつきの原因になり、疲労につながります。

心配な場合は、鏡1面分だけ先に替えて実際の見え方を確認してから、全体を決める方法があります。カラーの判断に使う光を変えるということは、仕事の基準を変えるということでもあるので、慎重に進める価値があります。

結局どうすればいいか

第一に、鏡前は顔に影を作らない配置が最優先です。左右または正面から光を当ててください。第二に、演色性はRa90以上を目安にし、鏡前とカラー剤の調合場所は妥協しないでください。第三に、鏡前の色温度は昼白色(5000K程度)を基本にします。雰囲気は待合や通路で作ります。第四に、シャンプー台は光源が直接目に入らない配置にし、明るさは控えめでかまいません。第五に、LED化では配光の変化・色温度の統一・ちらつきの3点を確認し、心配なら1面だけ先に試してください(2026-08-06時点の情報です)。

出典・参考

官公庁など一次情報を中心に確認しています(確認日を併記)。

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